7割の人が・・・
2020年07月01日
7割の人が・・・
空き家所有者の皆さんへ
空き家の実態を先ず勉強してください!
① 空き家となっている住宅の状況
② 空き家の日頃の管理
③ 空き家となっている住宅の種類
④ 空き家となっている住宅の築年数
⑤ 空き家となっている期間
⑥ 空き家となった理由
⑦ 空き家の管理内容
⑧ 空き家の管理費用
⑨ 空き家の種類と数(現状)
⑩ 空き家の種類と数(将来見込)
上記10項目を踏まえた、「空き家問題」の最大のリスクは
「とくに何もしていない」が7割を超えることです。
『空き家』問題
戸建てマイホーム空き家の割合は、現在11軒中1軒ですが、近い将来3軒中1軒になる見込みです。
空き家問題は、すでに空き家を所有している人、将来親の家を相続するなどこれから空き家を所有する人、そして空き家の隣に住む人の問題です。
3軒中1軒の空き家状態は、空き家の隣に住み人の問題は、日本国内に暮らす皆さんの問題と言えます。
そこでお願いしたいのは、空き家の活用を今考えることです。
ここでもう一つ勉強です。
⑪ 空き家にしておく理由
・物置として必要だから 44.9%
・解体費用をかけたくないから 39.9%
・とくに困っていないから 37.7%
・将来、自分や家族が使うかもしれないから 36.4%
・好きなときに利用や処分ができなくなるから 33.0%
・仏壇など捨てられないものがあるから 32.8%
・更地にしても使い道がないから 31.9%
・取り壊すと固定資産税が高くなるから 25.8%
この結果を見ると、家レベルの「物置」が必要な人がどれだけいるでしょうか?
解体費用は遅かれ早かれかかります。
大多数の方は、空き家の活用を考えるのが面倒、それが本音ではないでしょうか。
要するにそうやって空き家を放置しておくことで、
問題を先送りしているにすぎないのです。
⑫ 空き家をそのまま放置していると起きる問題
・庭木の落ち葉や枝がご近所迷惑に、ゴミの不法投棄されることもあり、地域の景観を乱す。
・火事や犯罪の温床になり、治安悪化をもたらす。
空き家にしておく理由についてよく耳にするのが
「建物を解体すると税金が高くなるから」 私も今朝までそう思い込んでいました。
今朝、本当にそうなのかと疑問に思い計算してみました。
例えば、時価坪10万円、50坪、固定資産税評価額時価掛け率70%、建物については老朽化により固定資産税評価0円と仮定した場合
建物がある場合の土地の固定資産税・都市計画税
固定資産税
1坪10万円×50坪×70%(時価評価に対する掛け率)×1.4%×1/6(軽減率)
=8,167円
都市計画税
1坪10万円×50坪×70%(時価評価に対する掛け率)×0.3%×1/3(軽減率)
=3,500円
税金合計
8,167円+3,500円=11,667円
建物がない場合の土地の固定資産税・都市計画税
固定資産税
1坪10万円×50坪×70%(時価評価に対する掛け率)×1.4%=49,000円
都市計画税
1坪10万円×50坪×70%(時価評価に対する掛け率)×0.3%=10,500円
税金合計
49,000円+10,500円=59,500円
建物がある場合とない場合の税金の差額は
59,500円-11,667円=47,833円≒48,000円
計算はまだ続きます。
建物がある場合、掃除や管理のために電気や水道や火災保険が必要です。
電気基本料金と水道基本料金の全国平均で年間43,000円 、火災保険料47,000円
これに専門業者の空き家管理の巡回サービス(空き家管理代行サービス)を利用すると、料金は月1回で5,000円~10,000円かかります。
これらをあわせると年間で150,000円から210,000円かかります。
そうすると私の結論では、
これらの費用を含めると建物を解体した方が100,000円から160,000円は安くなります。
150,000円から210,000円-48,000円=102,000円~162,000円
あなたの計算はどうですか?
あなたの空き家は何年続く予定ですか?
ここでもう一つ私の考えをお話しします。
将来、空き家を住宅用地として売却する場合
お客様が新築用の土地を探す時
建物が解体されて綺麗に整地された土地と、長時間経過して家財がゴミ化したボロ家
どちらを選びますか? 私なら少し高くても、綺麗に整地された土地を選びます。
空き家の情報、参考になりましたか?締めくくりにもう一つ
⑬ 空き家と空き家の中にある家財の新品価格について
・所有する空き家を、今から土地を買って新築すると約3000万円はかかるでしょう。
・家の中にある家財は約2000万円はあるでしょう。
参考:4人家族・世帯主50歳の全国平均の家財所有金額は1730万円です。
・合計すると約5000万円の新品価格になるでしょう。
空き家所有の皆さん
大切な価値ある空き家を生かすか殺すかはあなた次第です。
空き家の時間が長くなればなるほど価値は減少します。
不動産(財産)を負動産に